現代技術が進化する中、時が止まったかの様に感じる古代の島があります。
耳を澄ませば、自然が優しくささやきかけてきます。
美しく、丸ごと神秘に包まれた島、屋久島。
屋久島は、鹿児島港からフェリーで約60キロ南下した位置にあります。いくつかのオプションがあり、所要時間は2時間から4時間ほどで屋久島に到着します。
フェリーに乗船すると、イルカに歓迎され、一望できる桜島を背中に感じながら、パワースポットの島へ行く心の準備をします。
屋久島へ近づいていくと、洋上のアルプス、九州一高い1936mの宮之浦岳(みやのうらだけ)がそびえる山々が見えてきます。
屋久島は、様々な樹木におおわれており、島の90%が森林となります。周囲は約130キロで、車で一周するとおよそ3時間かかります。
屋久島は、日本一降水量が多く、「1ヶ月で35日雨が降る」と言われています。
雨が降らない日は珍しく、この様に快晴に恵まれ、皆様に空撮映像をお届けできる事を幸いに思っています。
雨水は、花崗岩(かこうがん)の隆起によってできた山々から沢を流れ、透き通った140近くの川を流れて海へ進みます。
その水は、雨が降った後の濁ったものでなければ、飲めるのです。この水は、有機物を含まない硬度10の超軟水で、とてもまろやかで美味しい水であり、日本の名水100選に選ばれています。
この様に日本一の降水量を記録する屋久島には、素晴らしい滝がたくさんあります。アクセスが簡単な滝もあれば、国立公園の森の奥深くまで行かなければ見れない滝もあるので、行きたい滝を事前に調べると良いでしょう。
1993年、屋久島は東北地方にある白神山地(しらかみさんち)とともに、日本初の世界自然遺産として正式に登録されました。 それ以前から屋久島を訪れた植物学者や動物学者達は、「類を見ない島」「人類の至宝」と評価しています。
屋久島には、原生的な照葉樹林、屋久杉など、1900以上の植物が生育されています。また、ヤクシカやヤクシマザルなど16種類の固有種が生息しています。正に自然の宝庫です。
屋久島を訪れたら、縄文杉トレッキングコースは欠かせません。
往復22キロ、高低差はそれほどなく、登山初心者でもチャレンジできる様、道が舗装されています。
屋久島では、樹齢1000年を超える杉を「屋久杉」、それ未満の若い杉は「小杉」と呼びます。
そして、「縄文杉」は樹高25.3m、周囲16.4m、推定樹齢7200年ともいわれ、今発見されている屋久杉の中で最も古くから生き続けている「森の王者」です。
日帰りでチャレンジする場合は、およそ10時間。必ず日が暮れるまでには下山するように計画しましょう。
長時間、縄文杉と時間を共にする方法もあります。
縄文杉の近辺に小さな小屋があり、そこで小さなテントを貼り、満天の星空を眺めて静寂な森林の中で夜を過ごし、フレッシュな朝の空気を味わうことができます。
どちらにしても、縄文杉からパワーを頂くことになります。
道具は最小限に、十分な水分と食料、そしてレインコートなど雨具は忘れず、素晴らしい大自然に敬意を払い、使った場所を来る前よりも自然に戻す様に心がけたいものです。
もし、登山ができなくても、屋久島には行きたい!と思うかもしれません。
ご安心ください。屋久島には、他にも素晴らしい見所がたくさんあります。
屋久島を代表する滝、「大川(おおこ)の滝」。駐車場から徒歩5分。遊歩道も整備されているので、滝のすぐそばまで行けます。この滝は九州一の落差88mを誇り、マイナスイオンをしっかり浴びることができます。日本の滝100選にも選ばれています。
また、近くの湧水「大川湧水(おおこゆうすい)」を飲むと、身体の中も浄化されます。
屋久島南西部に位置する平内海中温泉(ひらうちかいちゅうおんせん)は、海岸に湧き出ている珍しい温泉です。干潮時の前後2時間、入浴可能になります。
混浴ですが、脱衣所がなく、水着や下着を着用しての入浴は厳禁なのでご注意ください。
波の音を聴きながら、または夜空を見ながら入浴する開放的な温泉は癒しの最上級と言っても過言ではありません。
島周辺をドライブすれば、素晴らしい海の景色に加え、力強い山々も同時にみられ、更に野生動物にも出会えるかもしれません。
神様に呼ばれる島、屋久島。人生観を変えてくれる、大自然で神秘に包まれた島。
チャンスを見つけて是非訪れてみてはどうでしょうか。
ご視聴いただき、ありがとうございます。
皆様のサブスクライブをいただければ幸いです。
そして、皆様をまた新たな旅へとお連れできることを楽しみにしています。