京都にある「伏見稲荷大社」は、全国の稲荷神社の総本宮であり、最も特徴的で重要な聖地のひとつです。
私達にとって身近な神社である稲荷神社は、「イナリ」、お米の神道神を祭る神社で、日本全国に約3万あります。
お米は、多くの日本人にとって主食であり、食生活に欠かせないものです。
それ以上に、お米は昔から文化の本質でもあり、貧富の差を生み、地位を決定する重要な生産物でした。年貢、当時の税金もお米で納め、お米や田んぼの取り合いで戦(いくさ)も起こりました。
神の使いとして、稲荷神社では狐像がたくさん見られます。
なぜ狐が神の使いになったかは、様々な諸説があるようです。
狐の外見や習性が神秘的な存在を思わせる、水田によく出現する、田畑の守護神…そして、狐はずる賢く、人間に化けて真実を伝える、とも言われています。
伏見稲荷大社の鳥居の奥には、「楼門(ろうもん)」が見えます。
この楼門は、1590年、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が、母親の病気平癒(へいゆ)祈願が成就したお礼として、造営しました。
神社の桜門としては最大級の大きさになり、幅約10m、高さ約15mあります。
楼門を通ると、「ご本殿」が見えてきます。
国の重要文化財に指定されている「ご本殿」は、稲荷造りと呼ばれ、また彫刻も豪華で美しいので、細部までご覧になる事をお勧めします。
「衣食住ノ太祖ニシテ萬民豊楽ノ神霊ナリ」と崇められ、五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、無病息災・子孫繁栄、諸願成就の神として、多彩なご利益があるとされ、幅広い人々の生活に密着した神様として親しまれ,多くの参拝者が訪れます。
ご本殿奥へ進むと、長い道のりに沿ってたくさんの鳥居が連なっているのがみられます。これは、千本鳥居と言います。願いを叶えたい、叶ったことから、奉納された鳥居は、たくさんあって数えきれないことからこのように呼ばれています。
鮮やかな朱色は、古代より魔除けを意味する神聖な色ともされています。
稲荷山の頂上まで続く千本鳥居は、往復4キロ、およそ2時間かかりますが、途中にはお店もあり、休憩しながら参拝できます。
千本鳥居の終点には、「奥社奉拝所(おくしゃほうはいしょ)」があり、ここでしか手に入れることができないお守りもあります。占い石の「おもかる石」はここにあります。
終点にたどり着かなくても、千本鳥居をみる価値はあるでしょう。
参拝途中、他にも人のくぐれないサイズの小さな鳥居が奉納されているのを見かけるでしょう。予算は様々でも、皆願いを叶えたい気持ちには変わりません。
京都駅から電車で約5分。
このように伏見稲荷大社は、見所がたくさんあり、日本人だけでなく海外からの旅行者にも大変人気のあるパワースポットです。
ご視聴いただき、ありがとうございます。
皆様のサブスクライブをいただければ幸いです。
そして、皆様をまた新たな旅へとお連れできることを楽しみにしています。